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長い間僕は生きていた。
生きていた。
だからここに来なかったんだけど、そもそも認知すらしておらず、なんだろう、生きていたときは、この場所は無だった。
この場所は無いも同然だった。
だから、来なかった。
それは幸せなことなのかもしれない。
でもふと思い出して、この場所へ向けて書いてみようと思った。
でも書くことなんてない。
だからこんなことを書いている。
ここには来たくないな、もう書きたくもない。
消してはしまわないけど・
どうでもいいというわけではないけど、そっと置いておこう。
無は無のままにしておこう。
また来る?と書こうとしていや、もう来ないかなと思った。
もう
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人を傷つけたいというよりも、その裏には世捨て人感が漂っている。
また、こうだ、またこうだ、もちろんその中にはまっとうな批判あるだろうけど、あのひどい体験があるせいで僕は怯えている。
僕はまるで牙を抜かれた一匹狼のようだ。
花屋の店先に並んだ花はオンリーワンだと言うが、そもそも花屋に並ばなければならないという指摘を見たことがある。
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なぜ僕は学校に行っていたんだろう。
過去の僕はなぜそうしていたんだろう。
信じられない。
僕が何を思って生きていたのか。
そして、今。
僕は何もできない。
なんで生きていたんだろう。
何を楽しみに生きていくんだろう。
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変わりたくないんだ。
何もかも投げ出したくなる。
ぐちゃぐちゃに浮かんでいる。
本当に。
本当は。変わりたいんだ。
そう思ってしまう自分すら、暖かく満たせてあげられるほど、僕は強くない、って言いたいんだ。
言いたい。僕はだめだってだめなんだって全世界に向けて伝えたい。
絶叫。
この世の全てを手懐けてしまえるの?
魂が、泣いている。
地獄。地獄。僕という生き物は、希望を生み出したがっている。
こんなにも否定したがっているのに。
それでも希望を生み出したいんだ。
否定したいんだ。
否定したいんだ。
否定…。
違う。否定したい。それでも残るものを、僕は、受け入れたいんだ。
愛して愛して愛して、幸せに死にたいんだ。
否定したいんだ。僕は否定したがっている。世界を、自分を、この世の全てを。
その先に何がある?その裏に何がある?なぜ僕はそんなことをしてしまうんだって、私にはわからない。私ではない私が知っている。
少なくとも、僕はその先にあるものが、とんでもなく愛おしい。
大切でかけがえのないもので、すご
だから不安になって、怖がっている。傷つけたくない。好きなんだ。
きっと知ろうとすれば、僕は持ち前の行動力で恐ろしいくらい問いただすだろう。
理解したかったから、本当に理解できるのなら。
でも、どうやたって、どう手を尽くしたって、わかりきれなくて、僕は泣くんだ。
ごめん、どうやったって、君の全てを、僕が掲げる理想のようにはできないんだ。
本当は、君を息ができなくなるくらい幸せにしたかったんだ。
真剣に生きてるって言ってくれたこと、嬉しかった。
どっちだっけ、もう忘れてしまった。僕は、どこに生きたいんだろう。
嘘だな。
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ハッキリ言って、いや、わざわざハッキリ言わなくとも、僕は人とずれていた。
人とずれていて、みんなが注目することに僕は注目しない。
僕が注目することにみんなは注目しないから、僕は人とすれ違っていた。
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僕は生きるという言葉を使って僕自身を正当化したいのだ。
道行く人に生きるとは何か、生きることについて考えたことがあるかと問うても、しっかりとした答えが返ってこない。
なぜなら、本当は生きることなど考えないでよいからだ。
なのに僕が生きることについて考えるのは、生きるという言葉のもとに自分自身を正当化したいからだ。
自分に自信がないからだ。
まあ、自信をつけることが僕の人生の一つの目標であるわけだけども。
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死んだような休日に、横になっていた。
うつ伏せで寝ると、普段より心臓の音が分かる。
ドン、ドン、ドン、ドン。
心臓につられて身体も上下する。微かでも、力は身体を動かす程には強い。
ドン、ドン、ドン、ドン。
僕はふと思った。
僕は心臓が動いていない自分ってのを受け入れてあげることはできるのかなって。
だって人は生きている限り心臓も動いているでしょ?
なら人は、心臓が動いていない自分を知ることは永遠にできないんじゃないかなって。
僕は急に怖くなった。
この心臓が今にでも止まってはしないか、って。